(Q3)福祉・介護職員の能力評価は、どのように行われていますか?(例:職員の能力評価の具体的な方法や基準について教えてください。)
(A3)はい。キャリアパス要件Ⅱに関連する**「福祉・介護職員の能力評価」**について、分かりやすく説明します。
結論からいうと、能力評価とは、単に「仕事ができる・できない」と評価するのではなく、事業所があらかじめ評価項目や基準を決め、その基準に沿って職員の知識・技術・勤務状況などを定期的に確認する仕組みです。
具体的には何を評価するのか
例えば、障害福祉サービス事業所なら、次のような項目が考えられます。
- 支援技術:利用者の障害特性を理解し、適切な支援ができているか
- 専門知識:障害福祉制度、虐待防止、身体拘束、感染症対策などを理解しているか
- 記録能力:支援記録を正確・適切に作成できているか
- コミュニケーション能力:利用者・家族・他の職員と適切に連携できているか
- チームワーク:他職種と協力して支援できているか
- 問題解決能力:利用者に問題が生じた際に適切に報告・相談・対応できるか
- 指導能力:中堅・リーダー職の場合、後輩職員への助言・指導ができるか
- 資格・研修:必要な資格取得や研修受講に取り組んでいるか
評価方法は?
例えば、年1~2回、管理者やサービス管理責任者等が「能力評価シート」を使って評価する方法があります。
「利用者の障害特性を理解して支援できる」という項目について、
5:他の職員にも指導できる
4:一人で適切に実践できる
3:おおむね実践できる
2:助言・指導が必要
1:継続的な指導が必要
というように、段階を設定して評価する方法です。
さらに、上司だけで評価するのではなく、職員本人の自己評価 → 上司による評価 → 面談で双方の評価を確認 → 次年度の目標を設定という流れにすると、職員育成にもつなげやすくなります。
例えば、「支援記録」の評価が低かった職員について、
能力評価で課題を確認
→ 記録作成の研修を受講
→ OJTで先輩職員が指導
→ 3~6か月後に再評価
という形です。
ここがキャリアパス要件Ⅱでは重要です。能力評価は、職員を順位付けするためだけのものではなく、「どこまで能力が身についたか」「次に何を学ぶ必要があるか」を確認して資質向上につなげるためのものと考えると分かりやすいです。
したがって実務では、①評価基準を決める → ②自己評価・上司評価を行う → ③面談する → ④次の育成目標を決める → ⑤研修・OJTを行う → ⑥再評価するという仕組みにしておくとよいでしょう。
なお、キャリアパス要件Ⅱへの対応としては、能力評価だけが唯一の方法ではなく、研修機会の提供・技術指導等を行い能力評価を行う方法、または資格取得支援を行う方法など、通知上の選択肢に沿って整備することがポイントです。
⇓