(Q1)夫婦の一方(例:妻)が肺結核で入院中の場合、夫や子どもたちと同一世帯と認定できますか?(Q2)入院中の配偶者と全く音信が途絶え、退院後も元の住居に戻ることが期待できない場合はどうなりますか?(Q3)入院している配偶者が婚姻を解消する意思がなく、退院後に元の住居に戻る予定がある場合はどうなりますか?(Q4)夫が他の女性と同棲している場合でも、入院中の妻と同一世帯と認定されることはありますか?

(A1)入院していても「同一世帯」と認定されるケースは多いですが、条件によって変わります。


■ 基本的な考え方

世帯の判断は「一緒に住んでいるか」だけでなく、
👉 生活を一つにしているか(生計が同じか)
で判断されます。


■ 今回のケース(妻が肺結核で入院中)

▶ 原則

一時的な入院であれば
👉 同一世帯と認定されるのが通常です

理由:

  • 入院はあくまで「一時的な別居」
  • 退院後は元の家庭に戻る前提
  • 生活費や扶養関係が続いている

■ ただし例外あり(別世帯になる可能性)

以下のような場合は注意が必要です:

① 長期入院で生活が完全に分離している

  • 入院が長期間に及ぶ
  • 退院の見込みがない

② 生計が完全に別になっている

  • 医療費・生活費を本人が別管理
  • 家族と経済的なつながりがない

③ 制度上の特例判断(生活保護など)

特に生活保護では

  • 医療扶助のみ受けている
  • 世帯分離の申請をしている
    などで扱いが変わることがあります

■ わかりやすくまとめ

長期で生活が別 → 別世帯になる可能性あり


短期・通常の入院 → 同一世帯のまま

(A2)結論からいうと、そのような場合は**「同一世帯として扱えない可能性が高く、世帯分離(または単身世帯扱い)」になります。**

わかりやすく説明します。


■ 状況のポイント

  • 配偶者が入院している
  • 連絡が取れない(音信不通)
  • 退院後も自宅に戻る見込みがない

👉 つまり、「夫婦として一緒に生活している実態がない」状態です。


■ 行政(生活保護など)の考え方

生活保護では
👉「実際に一緒に生活しているか(=生計を一にしているか)」
がとても重要です。

そのため、

▶ このケースでは

  • 夫婦でも
    👉 別世帯として扱われる可能性が高い

■ 具体的にどうなるか

① 世帯分離(別世帯認定)

  • 配偶者を世帯から外す扱い
  • 申請者は「単身世帯」として扱われる

👉 収入や資産も別で判断されるため
生活保護が通りやすくなるケースもある


② 扶養照会の扱い

  • 原則、配偶者には扶養照会がいく可能性あり
  • ただし
    • 音信不通
    • 長期入院
    • 関係破綻
      👉 この場合は

扶養困難として扱われる可能性が高い


③ 住居の扱い

  • 配偶者が戻らないなら
    👉 今の住居を維持できるかが問題になる

場合によっては

  • 転居指導
  • 家賃見直し

が入ることもあります


■ 実務上の重要ポイント(かなり大事です)

行政書士としての対応はここがポイント👇

✔ 「同居実態なし」をしっかり説明

  • 音信不通の状況
  • 生活費のやり取りがない
  • 退院後の見込みなし

👉 これを明確に伝える


✔ メモ・申立書を出すと強い

例えば

  • 音信不通の経緯
  • 最終連絡日
  • 病院名(わかる範囲で)
  • 戻らない理由

👉 書面化すると通りやすい


✔ 「形式上の夫婦」に引っ張られない

よくある失敗👇
👉 役所が「夫婦だから一緒でしょ」と判断する

実態重視で押し返すことが重要


■ まとめ(超シンプル)

👉 一緒に生活していないなら
夫婦でも別世帯扱いになる可能性が高い

👉 結果

扶養も期待されにくい

単身世帯として申請できる

(A3)「夫婦関係は継続している(=婚姻は解消されない)」と判断される可能性が高い です。

わかりやすく説明します👇


■ ポイントはこの3つです

離婚の意思があるかどうか
実際に夫婦として生活を解消しているか(別居の実態)
将来、関係を続ける予定があるか


■ 今回のケースを当てはめると

  • 入院している配偶者
    → これは「やむを得ない一時的な別居」と考えられます
  • 婚姻を解消する意思がない
    → 離婚するつもりがない
  • 退院後に元の住居に戻る予定
    → 夫婦としての生活を再開する前提

■ つまりどうなるか

👉 夫婦関係は継続中と判断される

そのため、

  • 法律上も夫婦のまま
  • 生活保護などの制度でも「同一世帯(または生計を一にする)」と扱われる可能性が高い

■ よくある誤解

「別々に住んでいる=別世帯」とは限りません

👉 入院・単身赴任・施設入所などは
“一時的な別居”として同一世帯扱いになることが多いです


■ 実務的な注意点(生活保護など)

このケースでは

  • 世帯分離は基本的に認められにくい
  • 配偶者の収入・資産も審査対象になる可能性あり

■ 一言まとめ

👉 「戻る予定がある夫婦」は、基本的に“まだ夫婦として一体”と扱われる

(A4)■ 基本の考え方(わかりやすく)

「同一世帯かどうか」は、単に一緒に住んでいるか(住民票)だけではなく、実態で判断されます。

つまり行政は次のような点を見ます:

  • 生活費を一緒にしているか
  • 夫婦としての関係が続いているか
  • 扶養や仕送りがあるか
  • 別居が一時的か恒常的か

■ ご質問のケース

👉 夫が他の女性と同棲している
👉 妻は入院中

この場合でも、

▼ 同一世帯と判断される可能性

  • 法律上の婚姻関係が続いている
  • 夫が妻の入院費や生活費を負担している
  • 一時的な別居(入院)とみなされる

➡️ このような場合は
「夫婦として生計が一つ」=同一世帯と判断されることがあります。


▼ 別世帯と判断される可能性

  • 夫が完全に別の女性と生活している(実質的に家庭崩壊)
  • 妻への仕送り・援助がない
  • 長期間別居している
  • 離婚前提または事実上の離婚状態

➡️ この場合は
「生計が別」=別世帯と判断される可能性が高いです。


■ ポイント(実務で重要)

特に生活保護法などでは、

👉 「形式より実態」が重視されます

なので
不倫しているかどうかよりも
👉「生活が一体かどうか」が判断基準です。


■ まとめ(一言で)

👉 入院中でも夫婦関係と生活のつながりがあれば同一世帯になる
👉 逆に生活が完全に別なら別世帯になる

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