(Q3)世帯分離の見直しが保護継続中の世帯にも適用されるべき理由は何ですか?(例:なぜ保護継続中の世帯にも世帯分離の見直しが必要とされているのでしょうか?)
(A3)結論
保護継続中の世帯についても、世帯分離の要件を定期的に見直す必要があります。
その最大の理由は、世帯分離が生活保護の「世帯単位の原則」に対する例外的な取扱いだからです。
厚生労働省の実施要領では、原則として「同一の住居に住み、生計を一にしている者」は同一世帯として認定します。
なぜ一度認めた後も見直すのか
世帯分離は、認定した時点だけ要件を満たしていればよい制度ではありません。
例えば、当初は、
「長期入院している」「大学等へ就学している」「近いうちに世帯から独立する見込みがある」
などの事情によって世帯分離が認められていても、その後、退院・退学・就労状況の変化などによって事情が変わることがあります。
そのため、厚生労働省は、世帯分離の要件は保護継続中も常に満たされていなければならないと明確にしています。
福祉事務所は何を確認するのか
具体的には、世帯分離によって保護を受けていない人について、収入・資産の状況、就学状況、世帯構成、地域の生活実態との均衡、世帯分離による効果などを継続して把握します。
そして、少なくとも年1回は、現在も世帯分離の要件を満たしているか検討する必要があるとされています。
例えば、母と成人した子が同居しているものの、一定の理由から子を世帯分離し、母だけが生活保護を受けているケースを考えます。
当初は世帯分離の要件を満たしていても、その後、子の収入や生活状況、世帯との関係などが変化すれば、現在も世帯分離を続けることが適切なのかを再確認する必要があります。
要件を満たさなくなったら?
その場合は、世帯分離を解除します。
そして、その人を再び同一世帯員として認定し、
世帯全体の最低生活費と収入を計算 → 保護が必要か → 必要ならいくら保護費を支給するか
を改めて判定します。
つまり、世帯分離の見直しが必要な理由を一言でいうと、
世帯分離は特別な事情がある間だけ認められる例外措置なので、その特別な事情が現在も続いているかを定期的に確認する必要があるから
です。
したがって、「一度世帯分離が認められた=その後ずっと世帯分離できる」ではありません。 少なくとも年1回は要件を確認し、事情が変わって要件を満たさなくなれば、世帯単位の原則に戻して保護の要否・程度を判断する、というのが基本的な取扱いです。
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