⑨(Q)借金があったら利用できないと聞きましたが本当でしょうか?

(A)生活保護を受けていても、借金があっても利用は可能です。ただし、生活保護は「最低限の生活を守り、自立を助けること」が目的なので、保護費で借金を返すことはできません。そのため、多くの場合は自己破産などで借金を整理します。一方、携帯料金や電気・ガスなどの滞納分は、生活に必要な費用なので、分割で支払えることがあります。

⑩(Q)ペットと一緒にアパートを追い出されて役所に行ったところ「ペットを処分しないと生活保護は受けれません」と言われました。それでもペットとは離れたくありません。

(A)生活保護はペットがいても利用できます。実際に、犬や猫と生活保護を利用している人は多くいます。ただ、ペット可の安い物件は少ないため、引っ越し先探しが難しくなることがあります。

特に首都圏では、「半貧困犬猫部」がペット連れの生活困窮者を支援しています。
例としては、

  • ペットと一緒に泊まれるホテルやシェルターの提供
  • ペットのフード代の支援

などがあります。

この活動は、コロナ禍で住まいを失った人とペットを助けるために2020年に始まりました。さらに同年、「つくろい東京ファンド」がペットと泊まれるシェルター「ボブハウス」を開設し、飼い主とペットが離れずに新しい住まいを探せる環境が整ってきています。