生活保護を申請すると、役所は親や兄弟へ「生活の援助ができませんか?」と連絡することがあります。これを「扶養照会」といいます。
しかし、多くの方が「家族に迷惑をかけたくない」「知られたくない」という理由で申請をためらっています。
そこで2021年3月、国から次のような通知が出ました。
- 本人が扶養照会を望まない場合
→役所は状況をよく聞き取り、家族が援助できる可能性があるか慎重に判断する - 親が高齢(めやす:70歳以上)
- 10年ほど音信不通
こうした場合は、原則として扶養照会を行わない方向が示されています。
ただし、自治体によってはまだ家族に照会されてしまうケースもあります。もし不安があれば、「扶養照会を控えてほしい」という申出書を提出することで、照会を避けられる可能性が高まります。