㉑(Q)病気で医療費がかさんで困っています。生活保護を利用した場合、治療費や薬代はどうなりますか?

(A)生活保護を利用すると、医療費は「医療扶助」として国が全額負担します。
そのため自己負担はなく、病院でお金を払う必要はありません。
生活保護を受けると国民健康保険から外れるため、保険証は返却し、代わりに病院へ行くときは「医療券」を使います。
医療券で受診できるのは「指定医療機関」ですが、ほとんどの病院が指定されています。
会社員の場合は、勤務先の健康保険証と医療券を併用し、自己負担の3割分が医療扶助でカバーされます。

また、生活保護には次の8種類があります:

  1. 生活扶助(生活費)
  2. 住宅扶助(家賃など)
  3. 医療扶助(医療費)
  4. 出産扶助(出産費用)
  5. 教育扶助(子どもの学費など)
  6. 介護扶助(介護サービス費用)
  7. 葬祭扶助(葬儀費用)
  8. 生業扶助(就職や資格取得の支援、例:運転免許の取得など)

つまり、生活保護は「暮らし」「住まい」「医療」など生活全体を支える制度です。

㉒(Q)家がなくても生活保護は受けられるのでしょうか?ホームレスの人は利用できないと聞いたことがあります。

(A)ホームレスの人も生活保護を利用できます。
まず、野宿の状態から「転宅費」(敷金や引っ越し代)を支給してもらい、そのお金でアパートを借ります。

以前は「家を借りてから来い」と役所に断られることもありましたが、2002年の裁判でホームレスの人にも転宅費を出すべきだという判決が出て、新しい通達ができました。
それ以降、ホームレス状態からでも生活保護を利用してアパートを借りられるようになりました。