(Q)建設工事に従事する者の就業履歴を蓄積するために必要な措置の実施状況W1-10とは何ですか?
(A)### **建設キャリアアップシステム(CCUS)の概要**
– **目的**:
技能者の就業履歴や保有資格、社会保険加入状況などを記録・管理・閲覧できるクラウドシステム。
– **目指す効果**:
– 技能者の客観的かつ統一的な評価。
– 技能者の処遇改善。
– 事業者の社会的評価向上。
– 元請事業者の施工能力の向上。
– 効率的な現場管理。
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### **CCUS導入の背景**
– 建設業界では技能者の年齢構成が偏り、経験や能力が適切に評価されない課題があった。
– 技能や現場管理のスキルアップが処遇改善に繋がりにくい状況を改善するため、国土交通省がシステム構築を提案。
– 2016年に「建設キャリアアップシステムの構築に向けた民間コンソーシアム」が発足。
– 2019年9月に本格運用開始、2022年10月には登録技能者数が100万人に達成。
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### **CCUSの活用と加点制度**
– **加点対象**: 公共工事において、CCUSを導入し、技能者の就業履歴を適切に記録・管理している場合。
– **加点条件**:
1. CCUS上で技能者の就業履歴を入力していること。
2. CCUSのデータを活用して技能者の処遇改善を行っていること。
3. 必要な書類を提出していること。
– **加点の仕組み**:
– 公共工事でCCUSを活用している場合、加点が付与される。
– ただし、2023年8月13日以前に行われた工事は対象外。
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### **CCUSの課題**
– 現在、CCUSの普及は進行中であり、すべての建設工事で加点条件を満たすのは難しい場合がある。
– 民間工事の件数が少ない場合や、公共工事が少ない場合は加点条件を達成しにくい。
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CCUSは、建設業界の技能者の処遇改善や評価の透明性向上を目指した重要な制度ですが、普及にはまだ課題が残っています。