(Q3)一括前渡しを行う際に確認すべき事項は何ですか?
(A3)一括前渡しを行う際は、単に「冬季加算をまとめて受け取りたい」という希望だけでは足りません。厚生労働省の取扱いでは、地域の事情と、その世帯の状況を個別に確認することが必要です。
主に確認するのは、次の点です。
- 薪・炭などの冬季必需物資を一括購入する必要があるか
- 例えば、豪雪や交通事情などにより、一定の時期を過ぎると購入や配送が著しく困難になるかを確認します。
- その地域では、実際に事前の一括購入が必要なのか
- 単に本人の都合ではなく、地域の気候・積雪・流通事情などから、まとめて購入する合理的な必要性があるかを見ます。
- 一括前渡しする金額が適切か
- 冬季加算の全額を当然にまとめて渡すのではなく、実際に薪・炭等を購入するために必要な額かどうかを確認します。
- 他の生活費に使ってしまうおそれがないか
- 通知では特に、「他の生活需要に充当するおそれの有無等を確認」することが求められています。つまり、まとめて支給したお金が食費、娯楽費、借金返済などに使われ、肝心の暖房用物資が購入できなくならないかを確認します。
- 総合的に見て「必要やむを得ない」と認められるか
- 上記の事情を確認したうえで、福祉事務所が一括前渡しをしなければ冬季の最低生活を確保することが難しいと判断することが必要です。
つまり、実務的には、①今まとめて買う必要があるか、②後からでは本当に買えなくなるのか、③必要な金額はいくらか、④他の用途に使われる心配がないか、⑤一括支給が必要やむを得ないか、この5点を確認するイメージです。
なお、冬季加算も原則は1か月分以内の前渡しです。一括前渡しはあくまで例外的な取扱いであり、「希望すれば数か月分まとめてもらえる」という制度ではありません。
必要であれば次に、**「一括前渡しを認める場合のケース記録には、どのような内容を記載しておくべきか」**についても、実務向けに整理できます。
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