(Q1)職業能力開発大学校は、世帯分離できる教育訓練施設に含まれますか?(Q2)世帯分離できる教育訓練施設には、他にどのような種類がありますか?

(A1)はい、職業能力開発大学校は、生活保護制度上の「世帯分離が認められる教育訓練施設」に該当する可能性があります。

ただし、自動的に認められるわけではなく、以下の点を福祉事務所が確認して判断します。

わかりやすく言うと

生活保護では、通常、親子が同じ家に住んでいる場合は同じ世帯として扱われます。

しかし、

  • 職業能力開発大学校
  • 職業能力開発短期大学校
  • 職業能力開発校(職業訓練施設)

などで職業訓練を受け、将来的な就職・自立を目指している場合は、学生本人を保護世帯から分離して取り扱う(世帯分離)ことが認められることがあります。

世帯分離が認められる主な理由

  • 将来の就職や自立につながる訓練であること
  • 訓練の継続が本人の自立助長に役立つこと
  • 世帯の保護費だけでは修学継続が困難な場合があること

注意点

次のような場合は認められないことがあります。

  • 趣味的な通学である場合
  • 訓練への出席状況が著しく悪い場合
  • 修了や就職の見込みが乏しい場合
  • 福祉事務所が自立助長につながらないと判断した場合

実務上の回答例

職業能力開発大学校は、生活保護制度上、将来の就職・自立を目的とする教育訓練施設として扱われるため、一定の要件を満たせば世帯分離の対象となる可能性があります。ただし、世帯分離の可否は個別事情を踏まえて福祉事務所が判断します。

生活保護実務で福祉事務所に説明する場合は、厚生労働省の「生活保護手帳別冊問答集」における世帯分離の取扱いも確認するとよいでしょう。

(A2)「世帯分離できる教育訓練施設」とは、入所者が自宅を離れて長期間生活しながら教育や職業訓練を受ける施設で、生活保護制度上、一定の場合に世帯を別として取り扱うことが認められる施設を指します。

主な例は次のとおりです。

  • 職業能力開発校(公共職業能力開発施設)
  • 障害者職業能力開発校
  • 高等技術専門学院
  • 職業訓練大学校
  • 農業大学校
  • 水産大学校
  • 看護師養成所(看護専門学校など)
  • 准看護師養成所
  • 児童自立支援施設内の教育訓練課程
  • その他、国や地方公共団体が設置・認可した全寮制の教育訓練施設

ただし、すべての学校や専門学校で自動的に世帯分離が認められるわけではありません。

判断のポイントは、

  1. 自宅を離れて施設で継続的に生活していること
  2. 教育・訓練を受けることが主な目的であること
  3. 世帯の生計が実質的に別になっていること
  4. 福祉事務所が世帯分離を適当と認めること

です。

生活保護の実務では、ケースごとに福祉事務所が判断しますので、具体的な施設名が分かれば、その施設で世帯分離の対象となる可能性があるかを確認できます。施設名を教えていただければ詳しくご説明します。

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