(Q1)事業用資産の購入には、どのような貸付制度が利用できますか?(Q2)他の法的施策や貸付金を利用して機械等を購入する場合、どのような条件や目的がありますか?

(A1)事業用資産(機械・設備・車両など)を購入するための資金が必要な場合は、**生活福祉資金貸付制度の「福祉資金(生業を営むために必要な経費)」**を利用できる場合があります。これは、低所得世帯などが仕事を始めたり続けたりして経済的に自立することを支援するための貸付制度です。

どのような費用が対象になるの?

「生業を営むために必要な経費」として、例えば次のようなものが対象になることがあります。

  • 仕事に必要な機械や設備の購入
  • 営業に必要な工具や器具の購入
  • 事業を始めるための必要経費
  • 事業を継続するために必要な設備の整備

ただし、「仕事に必要だから」という理由だけで必ず借りられるわけではありません。 本当に事業に必要であり、貸付を受けることで収入が増え、自立につながる見込みがあることが重要です。

利用するための条件

主な条件は次のとおりです。

  • 低所得世帯など、制度の対象となる世帯であること
  • 購入する資産が事業に必要であること
  • 貸付後に事業を継続し、収入を得られる見込みがあること
  • 社会福祉協議会の審査に通ること

この制度は給付金ではなく貸付制度なので、借りたお金は返済する必要があります。相談や申込みは、お住まいの市区町村の社会福祉協議会で受け付けています。

生活保護との関係

生活保護を受けている人や申請中の人が利用できるかどうかは、状況によって異なります。

生活保護では、事業用資産を保有することが認められる場合でも、その購入資金を生活保護費でまかなうことは原則として想定されていません。そのため、事業再開や自立に必要な場合には、生活福祉資金貸付制度などの利用が検討されます。利用できるかどうかは、福祉事務所と社会福祉協議会が事情を確認したうえで判断します。

まとめ

事業用資産の購入資金としては、**生活福祉資金貸付制度の「福祉資金(生業費)」**が代表的な制度です。

この制度は、

  • 仕事に必要な設備や機械の購入資金を借りられる可能性がある
  • 事業による自立が見込まれることが重要
  • 市区町村の社会福祉協議会で相談・申込みを行う
  • 貸付制度なので返済が必要

という点が特徴です。

行政書士として相談を受ける場合は、まず福祉事務所と社会福祉協議会の双方に相談し、生活保護との関係や利用可能な貸付制度を確認することをお勧めします。

(A2)他の法的施策や貸付金で機械・設備などを購入する場合は、単に「欲しいから買う」のではなく、生活保護からの自立や世帯収入の増加に役立つことが必要です。

主な条件

次のような点が確認されます。

確認事項内容
必要性その機械等が仕事・営業に本当に必要か
自立効果購入により収入増加や就労継続が見込めるか
規模の相当性事業内容や地域の低所得世帯と比べて過大でないか
返済可能性貸付金の場合、無理なく返済できる見込みがあるか
他制度の対象性生活福祉資金、職業訓練、障害者施策などの対象になるか
福祉事務所の確認生活保護上、保有や購入が適当と判断されるか

目的

目的は、主に次の2つです。

  1. 現在の仕事を継続するため
    例:修理不能な工具・機械を買い替えないと仕事が続けられない場合。
  2. 将来の自立を促進するため
    例:機械を購入することで売上が増え、保護費の減少や生活保護からの脱却が見込まれる場合。

注意点

生活保護費そのものを、自由に事業用機械の購入へ使うことは原則として認められません。

また、貸付金を受ける場合でも、返済が生活を圧迫するようであれば認められにくくなります。福祉事務所や社会福祉協議会に事前相談し、購入前に確認を取ることが重要です。

まとめ

他制度や貸付金で機械等を購入できるのは、その機械が事業に必要で、収入増加・就労継続・自立助長に役立ち、規模や返済計画が適切な場合です。購入前に、必ず福祉事務所と貸付窓口へ相談する必要があります。

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