(Q7)アルコール依存症や薬物依存症の治療を目的とした施設にはどのようなものがありますか?
(A7)アルコール依存症や薬物依存症の治療・回復を目的とする施設には、医療機関として治療を行う施設と、生活しながら回復を支援する施設・自助グループがあります。両者は役割が異なります。
代表的には、次のようなものがあります。
- 依存症専門医療機関・精神科病院・精神科クリニック
アルコール依存症や薬物依存症について、診察、入院・外来治療、離脱症状への対応、心理療法、再発防止プログラムなどを行います。都道府県等が選定する「依存症専門医療機関」や「依存症治療拠点機関」もあります。厚生労働省は全国的な拠点として国立病院機構久里浜医療センターを指定しています。 - DARC(ダルク)
主に薬物依存症からの回復を目指す民間の回復支援施設です。当事者同士のミーティングや生活訓練などを通して、薬物を使わない生活を続けるための支援を行います。厚生労働省もDARCを薬物依存症者のための回復施設として案内しています。 - MAC(マック)
主にアルコール依存症からの回復を支援する施設です。共同生活やミーティングなどを通じて、飲酒しない生活を継続できるよう支援します。 - 自助グループ
アルコール依存症ではAA(Alcoholics Anonymous)や断酒会、薬物依存症ではNA(Narcotics Anonymous)などがあります。当事者同士が体験を共有しながら回復を続けていく場です。ただし、これらは通常、病院のような「医療施設」ではありません。 - 精神保健福祉センター・依存症相談拠点
直接の入所治療施設とは異なりますが、本人や家族から相談を受け、専門医療機関やDARC・MACなど適切な支援先につなぐ重要な窓口です。都道府県・指定都市では依存症相談拠点の整備が進められています。
たとえばアルコール依存症で重い離脱症状がある場合は、まず専門病院等で医学的な治療を受け、その後、外来治療とAA・断酒会・MACなどを組み合わせて長期的な回復を目指すことがあります。
薬物依存症でも同様に、必要に応じて精神科などで治療を受けながら、DARCやNAなどを利用して、薬物を使わない生活を継続するための回復支援を受ける方法があります。
したがって、簡単にいうと、**「病院・クリニックは医学的な治療を行う場所、DARCやMACは生活を立て直しながら回復を支援する場所、AAやNAなどは当事者同士で回復を支え合う場」**と整理すると分かりやすいです。
なお、生活保護の通知に出てくる**「アルコール依存症又は薬物依存症の治療を目的とする施設」について、具体的にどの施設が対象になるのか**という趣旨であれば、その通知上の対象範囲に絞ってさらに整理できます。
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