(Q3)レクリエーションや行事で開所した日も開所日数に含めるべきですか?(Q4)1日あたりの平均利用者数はどのように計算しますか?
(A3)結論
レクリエーションや行事だけを目的として開所した日は、原則として平均工賃月額を計算する際の「開所日数」には含めません。
開所日数に含めるのは、原則として、利用者の工賃につながる生産活動を実施した日です。厚生労働省のQ&Aでも、この取扱いが示されています。
開所日数に含めない例
次のような日が、生産活動を行わない行事のみであれば、開所日数には含めません。
- 遠足
- 運動会
- 花見
- クリスマス会
- 忘年会
- 親睦会
- レクリエーションのみを行った日
たとえ障害福祉サービスとして利用者が通所し、給付費を請求していたとしても、平均工賃月額の算定上の開所日数については、生産活動を行っていない日を数えないという考え方です。
開所日数に含められる行事
行事であっても、工賃につながる生産活動を行った場合は、開所日数に含めて差し支えありません。
例えば、地域のバザーや販売会で、
- 利用者が作ったパンや菓子を販売した
- 利用者が製作した雑貨を販売した
- 利用者が接客や販売作業を行った
- 売上が工賃の原資になる活動を行った
という場合です。
厚生労働省は、地域のバザーなどで利用者が作成した生産品を販売した日は、開所日として算定して差し支えないとしています。
生産活動とレクリエーションを同じ日に行った場合
午前中に通常の生産活動を行い、午後からレクリエーションを行った場合など、その日に工賃の支払いにつながる生産活動を実際に行っていれば、原則として開所日数に含めます。
重要なのは、行事という名称ではなく、
その日に、生産活動を実施した事実があるか
という点です。
具体例
例1:花見だけを行った日
生産活動をせず、終日花見を実施した場合
→ 開所日数に含めない
例2:地域バザーで自主製品を販売した日
利用者が製作した商品を利用者と職員が販売した場合
→ 開所日数に含めてよい
例3:午前中に作業、午後にクリスマス会
午前中に通常の製品製作を行い、午後に行事を実施した場合
→ 開所日数に含める
例4:施設見学だけを行った日
生産活動を行わず、社会見学や施設見学のみを行った場合
→ 原則として開所日数に含めない
記録上の注意点
後から判断できるように、日ごとに次の内容を記録しておくことが大切です。
- 実施した生産活動の内容
- 参加した利用者
- 作業時間
- 製作・販売した商品
- 売上や工賃との関係
- 行事だけの日か、生産活動も行った日か
年間営業カレンダー上の営業日をそのまま全部数えるのではなく、生産活動を実施した日を抽出して集計します。
まとめ
レクリエーションや行事の日については、次のように判断します。
生産活動を行っていない行事だけの日は、開所日数に含めない。
バザーで自主製品を販売するなど、工賃につながる生産活動を行った日は、開所日数に含めてよい。
したがって、単に「事業所を開けていたか」ではなく、工賃の支払いにつながる生産活動を実施した日であるかどうかが判断基準になります。
(A4)結論
1日あたりの平均利用者数は、次の計算式で求めます。
1日あたりの平均利用者数 = 年間延べ利用者数 ÷ 年間開所日数
つまり、1年間で利用した延べ人数を、1年間の開所日数で割るだけです。
計算の手順
① 年間延べ利用者数を集計する
1日ごとの利用人数をすべて合計します。
例
| 日 | 利用人数 |
|---|---|
| 4月1日 | 20人 |
| 4月2日 | 18人 |
| 4月3日 | 19人 |
| … | … |
1年間すべて合計した結果が、
4,800人
だったとします。
② 年間開所日数を数える
実際にサービスを提供した開所日を数えます。
例
年間開所日数
240日
③ 計算する
4,800人 ÷ 240日 = 20人
この場合、
1日あたりの平均利用者数は20人になります。
イメージすると
例えば1週間の利用人数が次のようだったとします。
| 曜日 | 利用人数 |
|---|---|
| 月 | 20人 |
| 火 | 18人 |
| 水 | 22人 |
| 木 | 19人 |
| 金 | 21人 |
延べ利用者数
20+18+22+19+21
=100人
開所日数
5日
平均利用者数
100 ÷ 5
=20人
つまり、
「毎日平均すると20人が利用していた」
ということになります。
なぜ平均利用者数を使うのか
利用者は毎日同じ人数とは限りません。
例えば、
- 体調不良で休む人
- 通院で休む人
- 週3日だけ利用する人
などがいます。
そのため、毎日の人数を平均して計算することで、実際の利用状況を公平に反映できます。
平均工賃月額との関係
求めた平均利用者数を使って、平均工賃月額を計算します。
平均工賃月額 = 年間工賃支払総額 ÷ 平均利用者数 ÷ 12か月
例
- 年間工賃支払総額:7,200,000円
- 平均利用者数:20人
7,200,000円 ÷ 20人 ÷ 12か月
=30,000円
まとめ
1日あたりの平均利用者数は、
年間延べ利用者数 ÷ 年間開所日数
で計算します。
例えば、
- 年間延べ利用者数:4,800人
- 年間開所日数:240日
なら、
4,800 ÷ 240 = 20人
となり、1日あたりの平均利用者数は20人です。
この平均利用者数を使って、就労継続支援B型事業所の平均工賃月額を算定します。
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