(Q1)通勤費はどのような条件で支給されますか?支度費とは何を指しますか?通勤費と支度費の違いは何ですか?(Q2)通勤費の申請方法や必要書類は何ですか?支度費の支給対象者や支給条件はどのようになっていますか?
(A1)はい。この質問では、「通勤費」と「就職支度費(支度費)」の関係を整理すると分かりやすいです。
簡単に言い換えると、
「生活保護受給者が新しく就職するとき、初任給をもらうまでの電車・バス代は支給してもらえるのでしょうか。また『就職支度費』とは何のためのお金で、通勤費とはどう違うのでしょうか?」
という質問です。
通勤費はいつ支給される?
就職が確定した被保護者について、初任給が支給されるまでの通勤費を自分で用意できない場合には、「就職支度費」の特別基準として、交通費の実費を支給することができます。
厚生労働省の問答(第7の18の2)では、支給できるのは**「当座の資金がない場合」**と明確にされています。
例えば、4月1日から就職するものの初任給が4月25日で、それまでの通勤定期券を購入するお金がない場合です。
この場合、必要最小限度の実費が対象となり、最も経済的な経路・方法で通勤定期券等を購入することが求められます。支給後には、定期券の写し等によって購入実績と実際の通勤状況を確認します。
「支度費」とは?
ここでいう支度費は、正式には**生業扶助の「就職支度費」**です。
就職が確定した人が、その仕事を始めるために直接必要となる洋服類・履物等を購入する費用が基本です。現行の保護基準では、就職支度費の基準額は35,000円以内です。
したがって、違いを整理すると、
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 就職支度費 | 就職に直接必要な洋服・履物等を準備する費用 |
| 初任給までの通勤費 | 電車・バス等で勤務先へ通うための必要最小限度の実費 |
| 通勤費の条件 | 就職が確定し、初任給までの当座の資金がないこと |
| 通勤費の金額 | 最も経済的な経路・方法による必要最小限度の実費 |
| 支給後 | 定期券の写し等で購入・通勤実態を確認 |
つまり、「支度費」は仕事を始めるための身支度に必要な費用、「通勤費」は実際に職場へ通うための交通費という違いです。ただし、初任給までの通勤費については、制度上、就職支度費の特別基準として支給する仕組みになっています。
なお、初任給を受け取った後については注意点があります。すでに福祉事務所から支給された期間の通勤費について、給与の収入認定の際にもう一度必要経費として控除することはしません。 同じ通勤費を二重に認めることを避けるためです。
要するに、「就職が決まったが初任給まで通勤するお金がない」という場合には、必要最小限度の通勤交通費を就職支度費の特別基準として支給できる、と覚えておくと分かりやすいです。
(A2)はい。この質問は、生活保護を受けている方が新しく就職する際の「初任給までの通勤費」と「就職支度費」について、誰が対象になり、何を準備して福祉事務所へ申請すればよいのかを確認する質問です。
簡単に言い換えると、
「就職が決まったものの、初任給が出るまでの電車・バス代を払うお金がありません。この通勤費はどう申請すればよいですか。また、仕事を始めるための衣服や靴などを購入する『就職支度費』は、どのような人が受けられるのでしょうか?」
という意味です。
1.通勤費の申請
新たに就職することが確定していて、初任給が支給されるまでの通勤費について当座の資金がない場合には、必要な交通費について福祉事務所に相談します。
実務上は、ケースワーカーに就職が決まったことを伝え、例えば採用通知書・雇用契約書など就職先や就労開始日が分かる資料、勤務先までの通勤経路、定期券等の金額が確認できる資料などを提出・提示して、必要性と金額の確認を受けます。
そして、最も経済的な経路・方法による必要最小限度の通勤費が認定されます。
支給後についても、定期券を購入した場合には、定期券の写し等を提出して実際に購入したことを確認するという流れになります。
2.「就職支度費」は誰が対象?
就職支度費は、生業扶助の一つで、就職することが確実な被保護者が、仕事を始めるために直接必要となる衣類・履物等を用意するための費用です。
例えば、
「会社への採用が正式に決まった」
「仕事を始めるために必要な衣服や靴を持っていない」
「本人の手持金では準備できない」
といった場合に、支給の必要性を福祉事務所が確認します。
単に「就職活動を始めたい」「面接に行くかもしれない」という段階ではなく、就職が確定していることが重要なポイントです。
3.通勤費と支度費を一緒に考えると
例えばAさんが10月1日から就職することになり、初任給が10月25日だとします。
Aさんには通勤定期券を購入するお金がなく、仕事に必要な靴や衣服も持っていません。
この場合には、福祉事務所に採用通知書等を提示して、
仕事を始めるための衣類・履物等 → 就職支度費
初任給まで勤務先へ通うための交通費 → 就職支度費の特別基準による通勤費
として認定できるかを確認することになります。
大切なのは、自分で定期券や衣服を購入してから請求するのではなく、就職が決まった段階でケースワーカーに事前相談することです。
したがって一言でまとめると、**「就職が確定した生活保護受給者について、就職に必要な衣類・履物等を準備できない場合には就職支度費を、初任給までの通勤費について当座の資金がない場合には必要最小限度の交通費を認定できる。申請時には、採用通知書・雇用契約書、就労開始日、通勤経路・定期代等が分かる資料を準備し、事前に福祉事務所へ相談する」**と理解すると分かりやすいです。
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