(Q1)生活保護の受給中に、支援や手続きについてどのように問い合わせをすればよいですか?(Q2)生活保護の受給中に、収入や資産などに変動があった場合は、どのように届け出をすればよいですか?

(A1)生活保護を受給している間に、生活上の困りごとや制度・手続きについて分からないことがある場合は、まず担当のケースワーカーに相談するのが基本です。

厚生労働省によると、生活保護の相談窓口は、お住まいの地域を担当する福祉事務所の生活保護担当です。ケースワーカーは、生活状況を確認しながら、必要な支援を考えたり、手続きの説明や他の制度・関係機関との調整を行ったりする役割を担っています。

例えば、次のようなことは遠慮なく問い合わせて構いません。

  • 家賃や転居、住宅扶助について
  • 医療機関への受診や入院について
  • 就職・退職、失業給付について
  • 障害福祉サービスや介護サービスについて
  • 収入があった場合の申告方法
  • 引っ越し費用、家具・被服などの一時扶助について
  • 世帯員が増えた・減った場合
  • 入院・退院、施設入所について
  • 「この費用は生活保護から出るのか」といった疑問

特に、**収入や世帯状況など保護の決定に影響する変化については、後からではなく早めに担当ケースワーカーへ連絡することが重要です。**収入については生活保護法61条による届出義務があり、必要に応じて収入申告を行う仕組みになっています。

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問い合わせ方法

通常は、福祉事務所へ電話して、

「生活保護を受給している○○です。担当ケースワーカーの△△さんに、○○について確認したいことがあります。」

と伝えれば大丈夫です。

担当者が不在なら、「折り返しをお願いします」と伝えるか、急ぎの場合はほかの生活保護担当職員や査察指導員(ケースワーカーの上司)に相談できる場合もあります。

また、口頭だけでは説明しにくい内容や、後で「言った・言わない」になりそうな重要な事項については、申請書や相談内容を書面で提出する方法もあります。

例えば、

「転居したいので、住宅扶助の転居費用が支給対象になるか確認したい」

という場合、最初にケースワーカーへ相談し、必要であれば理由や見積書などを提出して、福祉事務所に判断してもらいます。

大切なのは、自分だけで「どうせ認められない」と判断して先に支払ったり契約したりしないことです。特に転居費用、家具什器費、医療・介護関係の費用などは、事前の相談や福祉事務所の判断が必要になる場合があります。

したがって、簡単にまとめると、

「生活保護受給中に支援や手続きについて分からないことがあれば、まず担当ケースワーカーまたは福祉事務所の生活保護担当へ問い合わせる。収入・転居・入退院・世帯状況などに変化があった場合は、できるだけ早く連絡し、必要な申請や届出について確認する」

というのが基本です。

(A2)生活保護を受給している間に、収入・資産・世帯状況などに変化があった場合は、速やかに担当ケースワーカーまたは福祉事務所へ届け出る必要があります。

生活保護法第61条では、被保護者について、収入・支出その他の生計の状況に変動があったときや、住所・世帯構成に異動があったときは、速やかに保護の実施機関または福祉事務所長へ届け出なければならないと定めています。

たとえば、次のような場合は届け出が必要と考えてください。

  • 給料やアルバイト代を受け取った
  • 失業給付、年金、傷病手当金などを受け取った
  • 親族などから仕送りや援助を受けた
  • 預貯金や保険金、相続財産などを取得した
  • 臨時収入があった
  • 就職・退職・転職などで収入状況が変わった
  • 世帯員が増えた・減った
  • 引っ越した

収入については、通常、福祉事務所から渡される**「収入申告書」**に金額や内容を記入し、給与明細、通帳、振込記録、年金通知書など、収入を確認できる資料を添えて提出します。厚生労働省の実施要領でも、収入申告は生活保護法第61条に基づく届出義務であり、就労可能な人については原則毎月など、状況に応じて定期的に申告させることとされています。

具体例

たとえば、生活保護受給中にアルバイトをして、

給与3万円が口座に振り込まれた

場合は、その3万円を自分の判断で「少額だから申告しなくてもいい」と考えるのではなく、

給与明細や通帳のコピーなどを添えて収入申告書を提出する

というのが基本です。

また、**収入を申告したからといって、その金額がすべてそのまま保護費から差し引かれるとは限りません。**就労収入については、必要経費や勤労控除などを差し引いたうえで収入認定額が計算される場合があります。

資産についても同様です。たとえば相続によって預金を受け取った、生命保険の解約返戻金を受け取ったなど、資産状況に変化があった場合には、担当ケースワーカーへ連絡し、必要な申告を行います。生活保護では、利用可能な資産は原則として最低生活の維持のために活用するという考え方がとられています。

重要なのは、「これは収入になるのか分からない」という場合でも、自分で判断して申告しないのではなく、まずケースワーカーに伝えることです。

まとめると、

生活保護受給中に収入や資産が増えたり減ったりした場合は、速やかに担当ケースワーカーへ連絡し、収入申告書など必要な書類を提出する。判断に迷う収入や資産についても、まず申告・相談する。

というのが基本的な取扱いです。

記事のお問い合わせ先 生活保護専門 神戸市の義足行政書士事務所