①(Q)生活保護ってどういう状態だったら利用できるんですか?
(A)生活保護は、国が定める最低生活費(生活保護基準)より収入が少なく、貯金などの資産もない場合に利用できます。たとえば東京都で一人暮らしをしている場合、月収がおおむね13万円を下回ると、生活保護の対象となる可能性があります。つまり、最低限の生活を維持できない状態であれば、生活保護によって家賃や生活費などの支援を受けられる制度です。
②(Q)保護費っていくらくらいもらえるんですか?
(A)生活保護で支給される金額は、住んでいる地域や世帯構成によって異なります。例えば東京都で20歳から40歳までの単身世帯の場合、生活費にあたる「生活扶助基準」は月7万6420円で、さらに家賃をまかなう「住宅扶助」は上限5万3700円まで実費で支給されます。つまり、合計でおよそ13万円前後が最低生活を維持するための基準となります。
一方で、家族構成が変わると支給額も増えます。たとえば東京で35歳のシングルマザーと10歳の子どもが暮らす2人世帯の場合、生活扶助基準は12万1970円、住宅扶助は6万4000円まで認められ、合わせて18万5970円が基準となります。このように、生活保護の基準は地域の物価や家族人数に応じて細かく定められています。